金属DIYの始め方② おすすめ工具と注意事項を紹介 穴あけ編

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金属DIY
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皆さん!ものつくり楽しんでますか!
仕事嫌いのおっちゃんは、最近益々嫌になって来てますが・・・(-_-;)

昭和の設備の町工場から昭和のオッサンがお送りする
金属DIYのネタ!

・・・さて、2回目の今回は

穴をあける!

編です。

反応が有るのか無いのか・・・無いのかぁ~(-_-)
心配しておりますが、始めちゃったもんはしゃ~ない・・・

はりきっていきましょう!

安全装備の話は前回の切る編でガッツリお話ししていますので
合わせてお読み頂けたらと思います。

工場で金属に、穴を開けると一言で言っても
そもそも何をメインに作っているのかによって
穴の開け方も様々です。

当たり前ですが、DIYで出来る事メインで
紹介していきますよ。

金属に穴をあける!

穴を開ける時に大事なのは、書いた図面どうりの位置に
しっかり穴を開けると言う事。
接合にネジを使って組み立てる時に、最後の最後で位置がズレてて
穴の開け直しなんてめんどくさいですよねぇ~

まずここで紹介したいのが、超アナログな道具ですが

スケール(定規)とケガキとスコヤとセンターポンチ

です。

木材ならそんなに穴の芯がズレる事は無いと思いますが
金属の場合、キリ(ドリル)が滑ってしまって、狙った所なかなか行きません。

そこで、最初に寸法をしっかりケガキで書いて、
センターポンチで印を付ける。
ひと手間ですが、キリも滑らず、精度の出た穴が開けられるようになります。

定規
取りあえず一本目なら

600mm~1000mmの長い物も有ると便利!

スコヤは

45度、90度、135度一つで測れる。

センターポンチ。
オートポンチもあるけど、これで十分。

ケガキは精度がそれほど気にならないなら
白とか明るい色の、マジックペンでも
いいと思います。

上の写真の白いチョークみたいなの石筆言います。
昔はこればっか。

ペンタイプがよさそうに見えますが
耐久性に問題あり
シンプルイズベスト。

これで十分です。

そしていよいよ
穴開けに必要な道具。
悩んだ結果オススメするのは

電気ドリル

その中でも、回転数が調整できるものなら
なお良いです。(写真右)

年季の入った道具達(笑)
左奥のは、ネジ切り専用のタッパードリルです。

ドリルは日立が多い家の工場
昔の道具は丈夫だったなぁ~

ドリルドライバーみたいな中途半端な工具は
板厚が薄ければなんとかなりますが
パワーが少なく、厚い鉄加工には向きません。
なので

この辺や

この辺

無段階変則付きじゃないけど
この辺とか

がいいと思います!

インパクトドライバーを持っている方は多いと思います。
しかし、穴あけ専用と言う事なら断然デンドルなんです。

普段からDIYをしていて、すでにインパクトドライバーをお持ちなら
インパクトドライバー付けられる、金属用ドリルビットが売ってるので
キリを変えれば穴が開けられます。
開けられますが、仕事が遅いと言うかかったるいんですよ~

こいつが無いと穴があきません

キリ(ドリルビット)はもちろん金属専用の物を
選んで下さい。
取りあえず、なんでもいいです。
最初は。

こちらのタイプなら
インパクトドライバーと併用出来ます。

使ってみたい!
海外の人なんかがガリガリ穴あけしてるんですよ
これで!

穴がテーパーついちゃいますけどね~
最初にお話ししたポンチで印を付けるのも
ドリルの形状が木工用と違うから。
木工用は誘導ネジが先端に付いていますが、金属用は付いていません。
 

すいませんが今回は、金属DIYの始め方シリーズと言う事なので
刃物の話はサラッと行きますよ(-_-;)
正直に言うと、板金屋さん知識と言うより
金属加工屋さんの経験と知識の部分が大きいので
間違った事は書けませんからねぇ~
機会があれば、勉強してまた今度。


さて。

ドリルが何でも良いと言いましたが
なんで何でもいいのかと言いますと・・・

刃研ぎが出来ないと直ぐに新しいドリルが
必要になる!

からです。

僕らは

こんなの使って
シャ~って研いでます。

現場の職人さんは金属を切る編で紹介した
ディスクグラインダーを使って上手に刃研ぎする方も
いらっしゃいます。

刃研ぎの為にさらに工具を買ったり
刃研ぎの技術を身に付けたりでは
DIYとして敷居が高くなってしまって
たまらんですよ!

なので最初は使い捨て感覚で使える
安いキリ(ドリル)でOK!

本当に捨てないで下さいよ!
DIYとは言え、スキルが上がってくれば
必ず、研いで復活出来ますから!

使った事の有る道具じゃないものを
紹介するのは忍びないのですが・・・
プロ用ツールを販売している所で評価の高い
刃研ぎ道具一つ紹介しておきますね!

電気ドリル本体と価格が変わらない・・・(-_-;)

簡易的ではありますが
こんな物も

こちらは購入して試してみますかね!

どうしても滑る~

丸パイプなどのR面や、ポンチを打った所にキリ(ドリル)
が滑って効かないとき。

私は

センタードリル

を使ってます!

本来の使用用途とは違う使い方なんでしょうが
見た目のどうり、太くて短い剛性のあるフォルムと
普通のドリルと形状が違って位置ズレしにくいのが特徴です。

一本あると便利です!

アルミ缶を使ったアルコールストーブ
作りにも重宝しますよ!

大きい穴は!?

ドリルを固定するチャック部の最大寸法は
機種によって様々ですが10mm~13mm位。

ドリルの形状にもよりますがシャンク部(チャックに固定する部分)
の形状がストレートタイプの場合、固定出来る最大径が
加工出来る穴の最大寸法って事。

しかし12mmのボルトを通したいから
14mmで穴あけしたい!

何て時、先ほど紹介したテーパードリル以外にも
ドリルが有るんです。

それが

ノスドリル

です。

チャック取付寸法が10mm用は無いみたいですが
13mmのドリルが固定できる電気ドリルなら
チャックに固定できる径より大きな穴が開けられます!

家でも使っています。
安心の不二越製!

更に大きい穴を開けたい!

10mmまでしか固定出来ないけど
大きな穴が開けたい!

と言う場合には

こちら

ホールソー

です。

薄板用、厚板用、センタードリルを共有してコア(刃部)を
交換出来るタイプなどいろいろな種類があります。

三種類がセットになって、インパクトドライバーでも
使用できるこちら

コア(刃部)の交換が出来るので消耗したら
交換出来るし、いろんな径の穴あけ加工が可能。

1つで十分なら一体型で

必要な径の物を購入すれば
安上りです。

メーカーさんはいろいろ有るみたいですが
使った事の有るメーカーさんだけ紹介しました。

刃物は消耗品なのでどこが良いかの判断はお任せします。
一回使うのに高価なドリルじゃもったいないので
値段重視ならチャイ製でもいいかもね。

使用時の注意点

木材に、穴あけするのと違うところは
切削油が必要だって言う事。

柔らかい木材と固い金属のドリルと違って
金属と金属が擦れてるわけだから、より刃が食い込みやすく
切れた金属のカスが滑らかに排出せれるようにしないといけないわけ。
その手助けのために、切削油を使います。

滑らかじゃないと発生するのが摩擦による熱。
これも、刃物を痛める原因ですからねぇ~

常にMAXでゴリゴリ押し込んじゃ一発でドリル死んじゃいます。
研いで直して下さい(笑)

そうならない為にも手動なんで、様子見ながら
冷却の為にも、切削油さしてあげて下さい。

オイルは取りあえずなんでも良いです。
薪割り機の油圧オイルの残りとか
エンジンオイル残りとか、ミシンオイルとかね。

無ければ安いこんなの

とか

うちではハケ塗りタイプ使ってますが
高いけどオススメなのが

全然楽に開けられますよ!

切る!の時と同様に安全装備も必須アイテムです!

回転系工具で、一番注意しなくてはいけないのが

巻き込み

です。

安全装備必須と言いましたが
問題は軍手なんです。

神経質にならなくてもいいのかも知れませんが
ドリルに軍手が引っかかって、巻き込まれると大変危険です

旋盤みたいに、キリコが引っかかったりみたいな事は、
無いとは思いますが

絶対に布の軍手だけは使用しない!

で下さいね!

それと、キリが材料に食い込んで動かなくなって
逆に電気ドリルの方が回転して腕を持っていかれる
現象があります。

これドリルのキックバックです。

刃が立ち過ぎている時や、穴が貫通する直前に
引っかかる時が有るので注意して作業して下さい。

インパクトドライバーをなぜオススメで無いのかって言うのも
キックバックした時、力が一定じゃなく急にインパクト(トルク)が掛かって
ドリルがポキっと折れたりするんです。

ノスドリルやホールソーを使うときには
切削面が多いのでより引っかかりが強く出ます。
回転数を落としてゆっくり穴あけ作業して下さい。

回転調整出来る、電気ドリルだと
色んな意味で回転調整して様子みながら
作業が出来て安心感があります。

摩擦を減らすコツ

板厚5mmに10mmの穴を開けるとしたら
まず、3mm位の下穴をあけましょ。

小さい穴は、金属との接触面も少ないですから
比較的開けやすいと思います。

次にいきなり10mmでもいいですが
例えば、6mm→10mmと段階をふめば
より、切削面を減らせるので楽に穴あけが出来ます。

工程は増えますが、仕上がりも綺麗に行くと思いますよ!

穴あけまとめ

オススメするのが、電気ドリル?ボール盤は!?

と、お思いの方も多いかと・・・(-_-;)

穴あけの為に、わざわざ大きい機械は邪魔かなぁ~と。

万能のようで、万能じゃない機械達。
ボール盤の穴あけ作業は、電気ドリルより楽に出来ます。

が・・・

加工範囲が狭いのですよ。

基本、テーブルの上に乗る大きさと言う事なんです。

テーブルとモーターを固定している柱までが奥行きの最大値で
高さ方向は、一番下までテーブルを下げた状態まで。
加工方向も、上から下に加工できるだけですから。

形が立体的になってくるほど、加工が難しくなっていきます。

最終工程で

穴を開け忘れたぁ~(-_-;)

となった時に、ボール盤に乗らなくて
電気ドリルで穴あけする・・・みたいな時あるんです。

場所とお金に余裕があるならボール盤良いですよ!

DIYで最初の道具ならデンドルです!

簡易的にボール盤のように使うのであれば

ドリルスタンド

の方が便利かも知れません。

上で紹介した、日立(ハイコーキ)やマキタは
専用スタンドが有ります。

移動が出来て、場所を取らないので
使い勝手がいいと思います。

適合機種はちゃんと調べて購入して下さいね!

さて、穴あけ編はこんな感じでしょうか。

今頃みんな、家じゅう穴だらけになっている頃かなぁ~

・・・

安全対策しっかりして!
楽しくグリングリンしちゃってください!

最後にもう一度。

ゆっくり回転数を落として、様子を見ながら!

で、お願いします。

・・・次回、3回目は
金属を曲げる!編で御座います。

金属を曲げる前に心が折れる・・・(-_-;)

最難関の曲げる編おたのしみにぃ~い。

コメント

  1. テンテン親父 より:

    そっかーゆっくり回すんだね~

    充電式ドリルで全速全開で回してました~
    それでビットを痛めてコード式ドリルで更に全力で押し付けてポキッです(泣)

    やっぱりこういう知識は必要ですね
    2次燃焼用の穴を空けるかもしれないので参考にします

    • ハリー より:

      テンテン親父さんこんにちは!
      えっと~回転調節出来ないようなら、アクセル吹かすみたいに
      ブンブンとちょっとづつやってみて下さい!削れやすい回転数の時があるので!
      それと、平らな面に穴あけする時、下に貫通しても良いベニアを捨て板で
      引いておくと力が分散されて貫通時のキックバックも少ないと思います。
      5mm位の穴で板厚1.6mm位でしょうか?それでも下穴あけてから作業すると楽ですよ!